この世の、自分の身に起こる様々な出来事。
理由を考えねばならぬもの、新たに知るもの、受け流そうと判断できるもの。
そしてずっと心に留まるもの。
日々の生活には本当にたくさんの出来事が降りかかる。
それらを少しずつ、時には大胆に斟酌し、次の日へ進む。
それが今までの生活だった。
しかし、昨年から私の身の回りに起こる変化は、ついには消化できないところへ来てるのかもしれない。
また、大切な人を失った。
その訃報はやはり突然だ。
そして、また、だ。
この一年で大切な人が五人も去った。
一つ一つが私には非常に重い出来事だったから、
起こった事について自分の中に意味を見出し、消化し、次へ進むといういつものルーチンに時間がかかっていた。
消化しきる前に次の不幸な出来事が起こり、次々に重なりあい、予期せぬ化学反応のように心に弾けていく。
私は従来、そんな出来事があるとその人達から与えられた課題であるかのように
その意味を考えるようにしてきた。
だが、今みんなから与えられている課題はとてつもなく難題だ。
難題すぎて、ついつい伏し目がちになってしまう。
だけど、だけど。
少しずつでも、あきらめずに溜まった課題は解いていかなきゃならない。
問題を出してくれたみんなをがっかりさせてはいけない。
必ず答えを導いて、それを肝に銘じていく。
そう、いつか必ず昇華させる、必ず。
...こんな手向けの言葉しか言えなくてごめんな、壮介。