- cafe; Jantique blog -
街のコーヒー屋、街の憩場、街の情報交換所として
存在感を示すべく日夜がんばってます。

スペシャルティコーヒーをもっと美味しくもっと手軽に!
  

      
       
 
calendar
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< November 2015 >>
café Jantique
インフォメーション
icon-cup-logo-aboutus

Jantique 公式サイト
icon-cup-logo-aboutus

Jantique ギャラリー icon-tumblr32
contents
icon-menu
icon-cup-green
Jantique
categories
selected entries
@café_jantique からのツイート
recent comments
archives
links
café Jantique facebook
cafe Jantique

Facebookページも宣伝
mobile
qrcode
 執念
2015.11.27 Friday
それは、その翁の終の仕事だろう。
キリシタン殉教者の子孫である彼は、
幕末期から明治にかけて行われた信徒に対する弾圧により迫害された方々、およそ三千人余りの足跡を全て洗い出し、
そして自身の地、長崎へ弔いの碑を建立しようとしている。

ここ長州萩にも数十人が流され、そして迫害を受け命を落とされてるそうだ。
彼は、この地に眠る数々の古文書、文献を調べあげ、何かしら手がかりを持っている方々の話を聞き歩く為に
数年前から萩を度々訪れ、そして事ある毎にジャンティークへ寄ってくれている。

齢80をゆうに超え、病を煩い、そしていくつもの怪我をしながら、
それでもそんな満身創痍のそぶりも全く見せずに、精力的に動き回るその姿に
ただただ圧倒される。
調査結果を検証する時の発想も、むしろ若々しさを感じるほどに聡明だ。

彼を突き動かす原動力は何だろう。
先祖を思う気持ちだけでそこまで行動できるものなのだろうか。
そんな疑問を持つのも当然な程に彼の行動は凄まじいのだ。
人間の執念というものを、軽々しく口にする事は今までも数えきれないくらいあった。
しかし、本物の執念は初めて見た気がする。

断片的ではあるが、その調査の状況を聞かせて頂ける事があるのだが、
なるほど迫害の内容は、今まで授業で教わったことやテレビでやってるようなものをはるかに凌ぐ状況だったようだ。
今現在世界で起きている凄惨なニュースと何ら変わりない、いやもっと悪かったかもしれない程の迫害。
彼が集めた数々の文献からはその生々しさが伝わってくる。

私もそれなりの年齢になり、今後の人生を考える機会も増えてきた。
先祖の墓参りも、若い頃はさほどの考えもなく拝んでいただけだった気がするが、
最近は先祖がどういう生き方をしてきたのか気になったりもする。
もちろん彼のようにそれを追い求めるところまではいけないが、
もしも自分の先祖が、「浦上四番崩れ」とも称されるほどの弾圧を受けていたと知っていたら。
そして、自分の余命がいかほどかと逆算し始めた時に、どんな心境の変化が訪れるのか。

彼の人生がどんなものだったのかさえ、私はほとんど知らない。
しかし、その執念とも言うべき行動に、
彼が背負ったものの片鱗が見えてるのかもしれない。

果たして私はその年に辿り着いた時にどんな翁になっているのだろうか。
| JAY BLOG | 23:34 | comments(0) | - |
Posted by : JAY
 時代ですかね、これも
2015.11.18 Wednesday
ちっちゃな箱から世界に拡がるインターネットの世界。
見知らぬ人と出会い、わからない事を教えてもらえ、自分を存分に、時には誇大に表現できる。
素敵な世界です。

いろんな側面から自分を助けてくれるインターネットの世界は良い薬で、良いお医者さんのようです。
でも薬は摂りすぎたり、用法を間違えると猛毒になる事を多くの人は気付いてます。

お客さんも含め、周囲の方々の話を聞いてると
インターネット、特にSNSがらみのトラブルは日常茶飯事のごとく、よく耳にします。
元々そういう問題点を指摘されていた事は百も承知、今更感はありますが、
それにしても増えたな、とあらためて感じる今日この頃なのです。

SNSの中での直接的な攻撃はもちろん、中毒といっても過言でないインターネット依存、ゲームへの過大な出費など
みんな頭の中は、小さな箱の中で繰り広げられている事でいっぱいいっぱいになってるようです。

おかげで、現実社会ですぐ側に危険が迫っていたり、素敵な出会いがあっても完全スルー。
商売柄人々の所作に注意を払ってるせいか、そんな光景を度々見かけてしまいます。
こわいですねぇ、もったいないですねぇ。

例えば、こんなおじさんが一所懸命描いた“カワイイラテアート”を写真に撮って投稿していただける事は大変有り難いのですが、
とりあえず撮って、温かく美味しいうちにある程度飲んで、そして投稿する、というのが“もったいなくない”流れかと思います。
多くの方は、撮って、そのまま即投稿作業に入り、ちょっと冷め、クリーミーな泡が落ち着いた頃に口をつけてるようです。
余計なお世話かもしれませんが、ちょっと口につけるだけでもいいから先にベストの状態を堪能して、それから投稿してもバチはあたらない気がします。
つまり、美味しく感じられるベストな状態を逃してるのです。実にもったいない。。。

インターネットは大変便利なので私も多用してますし、インターネットを止める事なんて当然出来ませんが、
「人の振り見て我が身を直せ」で、インターネットの世界に振り回されるのではなく「利用」する事を心がけております。

少なくとも私は人にモノを提供する者として、五感を麻痺させたくないのです。

小さな箱できっと人をコントロールできるのでしょう。
でも、支配しようとしてる人は沢山の“モノ”を捨ててしまってるようです。
もちろん支配される側も“何か”を犠牲にしてるケースが多いように思います。
「バカ発見器」などと揶揄されるツールもあるようですが、もしかすると「バカを増やしてる」という側面もありそうです。
今からの時代、本来我々が持っている五感を鈍らせない努力はしなければいけないのかもしれません。
| JAY BLOG | 01:07 | comments(0) | - |
Posted by : JAY
 時化
2015.11.10 Tuesday
この世界の万物は「波動」が常にうごめいている。

「うごめく」という表現は的確ではないかもしれないが、
自分が感じる、いわゆる感覚的な表現として理解してもらいたい。

様々な出来事に揺れ動く「思い」も波に支配されている気がする。
気持ちが高まり、治まる。
大なり小なりずっとそれを繰り返している。
頭の中は一つの事だけを考えてる訳じゃないから、
様々な情報が入って来る度に、小さなさざ波から大きな波、うねりまで沸き起こり
心の中は、どこの方向に波が進んでいるのかわからないくらい“うごめいている”事が多い。

もちろん破格の波が押し寄せると、小さな波は一見吹き飛ばされるように思える事があるが、
やはり、その波は消えてはいない。ずっと波が重なり合って“うごめいて”いるのだ。

ここのところしばらく、大きな大きな波動に翻弄されている。
大時化で翻弄される船のように。
私は時々、その揺れ動く心を第三者的に眺めようと試みたりする。
自分の心はその時化にどう影響を受けているのか。
すると心は都度変わる振幅と波長でどんどん変化していく。
まさに揺れ動き、うごめいている。
自分という生き物は、波動で考え、波動で決定し、波動で動いてるのだと実感できる。
大きな波だとわかりやすい。小さな波動は捉えにくいが、最近はやはり揺れている、と思えるようになってきた。

なんて、全部錯覚かもしれないが。

きっと人は誰でも自身の中にいろんな波動を持って生きていく。
波動は無くせない。万物にあるものだから。
だから波と共に生きていく。
上手く乗れれば最高、ですね。
 
| JAY BLOG | 15:50 | comments(0) | - |
Posted by : JAY