- cafe; Jantique blog -
街のコーヒー屋、街の憩場、街の情報交換所として
存在感を示すべく日夜がんばってます。

スペシャルティコーヒーをもっと美味しくもっと手軽に!
  

      
       
 
calendar
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
<< February 2015 >>
café Jantique
インフォメーション
icon-cup-logo-aboutus

Jantique 公式サイト
icon-cup-logo-aboutus

Jantique ギャラリー icon-tumblr32
contents
icon-menu
icon-cup-green
Jantique
categories
selected entries
@café_jantique からのツイート
recent comments
archives
links
café Jantique facebook
cafe Jantique

Facebookページも宣伝
mobile
qrcode
 instinto de defesa -防御本能-
2015.02.25 Wednesday
人の考え方を否定してしまうとき、心の奥底に防御本能が働いていると思う。

自分が歩んできた道が最も素晴らしい生き方だ、とは思ってない人が多いだろうから、
大概の人は全く違う生き方を選ぶ人に焦りを覚える。
素直な人は、自分に出来ない生き方をする人に羨望のまなざしを向ける。
そこで、自分を守ろうとする本能が働く。

「自分は間違ってる」という自己否定は、簡単にできる事ではないから
相手を否定する、という行動パターンになってしまう。
そうすることで何とか自我を保とうとする。

否定と肯定の間を行ったり来たり繰り返してると
自分自身の立ち位置があやふやになる。
ちょうど、平衡感覚を失って目が回ってしまう状態。

でも、目が回ったなら、少し休めばいい。
慌てて走り出したらどこかへ吹っ飛んでいく。
杖をついたってまっすぐには走れない。

コーヒーの話にしよう。

時々、頑なコーヒー通が店にもいらっしゃる。
店を始めた頃は、まだまだ“エスプレッソ”や“フレンチプレス”、
ましてや“スペシャルティコーヒー”などの名称も知らない人がほとんど。
いわゆる、コーヒー通の方々からは奇異に映ってたようで、
ずいぶんとコーヒーについての“講義”を受けた。
コーヒー専門を謳いながら“ブルマン”を置いてない事にため息をつかれた事もある。
私は一所懸命説明し、いやむしろ反論のように自分の店のコーヒーをアピールしていた。

ハニー珈琲さんが焙煎する豆は本当に美味しく、そこには間違いはない。
それでも、ムキになって反論していたのは、きっと自分自身に自信がなかったから。
いささか見切り発車的に店をスタートさせていた事を自覚していた私は、
やはり心の内にそこが引っかかっていたのだろう。
明らかに防御本能が働いていた。

そんな頃から考えれば、
随分と年月も経ち、いろいろ経験させてもらい、気持ちにゆとりが出てきたようで、
真っ向からの反論は何も生まれない、と感じるようになってきた。

まずお客様の話を聞く。
美味しいコーヒーはどこで飲んだの?
いつ頃飲んだの?どんな味だったの?

すると、不思議と話が合うようになる。
味の好みは人それぞれだ。それは多分にそれを味わった状況、環境も影響する。
そこまで共有できれば、こちらのスタンスのプレゼンも受け入れてもらいやすい。
それは、きっとそのお客様がかつて経験しなかったコーヒーの楽しみ方だ。
でも、あくまでもその人が前に味わった“美味しいコーヒー”は残したままで。
どっちが一番でもいい。

その人にとっての、“今”と“これから”の美味しいコーヒーを探すために、
ちょっとコーヒーブレイクして、まずは話を聞いてみよう。
 
| JAY BLOG | 17:12 | comments(0) | - |
Posted by : JAY
 aconchegue-se ー寄り添うー
2015.02.22 Sunday
寄り添う。
寄り添う時を見極めることが私の仕事。
やたらめったら側にいるのはただの群れ。
それを全否定はしないけど、私の仕事ではない。

寄り添う事を求められているのに気がつかない。
そんな時は自分自身に失格の烙印を押す。

寄り添って、手を貸しすぎると成長しない。
放置しすぎると距離は離れていく一方。
人によって千差万別、同じ人でも場合によって変わってくるから
仕事としてはなかなか難易度が高い。

コーヒーを提供する事と寄り添う事。
仕事のスタンスとしての両輪だ。
コーヒーも奥が深いので、色々考えて迷走した挙げ句、
私自身が誰かに寄り添ってもらいたくなるときもある。

でも、簡単じゃないから戦える。
骨太の仕事を満喫できる。

群れない。集わない。離れない。
絶妙な寄り添いが私の仕事。

 
| JAY BLOG | 19:24 | comments(2) | - |
Posted by : JAY
 Mentira -嘘-
2015.02.19 Thursday
“一度ついた嘘は墓場まで持っていけ”という言葉がある。
墓場まで持っていっちゃうんだから、
その人が嘘をついていたかどうか分からない事も多いだろう。
だが、
故人の身辺整理をしていくうちに次々と暴かれてしまう嘘もある。


もう数年前に亡くなられた常連のじいちゃんがまさにそんな人だった。
青天の霹靂というか、あまりに衝撃的な事実だったので、
頭の中で整理がつかず、中々この日記にも書き出せなかった。

人相は悪いが笑顔の屈託のなさと独特の語り口で、
そのじいちゃんを悪くいう人は少なかった。
会話の内容もその時、その人に合わせた話題で興味深いものだった。

戦前に生まれたじいちゃんはまさに波瀾万丈な人生を送っていたそうだ。
戦中、戦後の混迷期を怒濤の如くくぐり抜け
経済成長期を満喫し、家族が増え幸せなときを過ごし、時には確執も生まれ、
また、歴史に残る災害にも見舞われ、
そして日本経済の凋落と被災による影響で最期まで苦しんだ。
そんな中でも気の合う仲間と酒にカラオケにと楽しんだ。

はずだった。

日々の生活に起こるハプニングや悩みもたくさんあった。

はずだった。

が、そのほとんどが嘘だった。
いや、正しくなかった。
じいちゃんの話のほとんどは実話と虚像が入り乱れ(どちらかと言うと虚像が多く)、
それでいて見事なまでに一貫性、継続性のある内容だった。
生まれた場所も育った場所も、
青春時代の思い出も幸せな結婚生活も、家族の話題も
そして、日々の他愛ない出来事までも正しくなかった。
それはおろか名前までもが偽名だった。

病に冒され入院を余儀なくされて、近くに住むご親戚の方々が世話を始められてから
私はようやく少しずつ事実を知っていく事になるのだが、
ご親戚の方々もよもや、そのじいちゃんが自分の知り合い達に事実とは異なる言動をしていたとは
考えてもなかったようで、ただただ驚いていたようだった。

しかし、
ご親戚の方々も私も、それについては咎める事はしなかった。
じいちゃんはその嘘で、少なくともジャンティークで知り合った人達を陥れたり、悲しませたりしてなかったから。
私も見事に欺かれていた訳だけど、それによって特に不利益を被った事もなかったから。

でも、だから余計に「なぜ?」という疑問が離れなかった。
じいちゃんになんのメリットがあったんだろう?
そうしなきゃいけない理由があったんだろうか?
でも、ご親戚の方々の話を聞いていてもそんな理由も見つからない。
そんな状態だから、却って衝撃的な出来事になった。

じいちゃんは意識のある最期まで事実でない事を
真実であるように話し続けていたそうだ。

嘘をついてると、当の本人もそれが本当であるような気になるというが、
じいちゃんの場合は、嘘だとわかっててそれを貫き通していたような気がしてならない。
彼は多分確信犯だ。
理由は分からないけど、嘘をつき続ける人生を選んだんだ。

じいちゃんを知る人、彼の仲間もずいぶん少なくなってきたけど
彼らにはこの事は全く伝えていない。
今のところ、その事実を伝える意味が見つけ出せないから。
そして、きっとこのまま、彼らの墓場にはこの事実を持たせないんだろうな。

恐るべしじいちゃんだったな。
 
| JAY BLOG | 00:49 | comments(0) | - |
Posted by : JAY
 cafe Jantique information
2015.02.06 Friday

cafe Jantique 3rd

山口県萩市東田町18-4 ヤングプラザ萩1F(ツインシネマ)

open 11:00-24:00
off   月曜日(祝日の場合は営業してます)

テイクアウト可
フリー無線LAN(WiFiフリー)

店内バリアフリー

クレジットカード VISA / MasterCard / AMERICAN EXPRESS

tel 050-1262-0519
mail  cafe_jantique@ybb.ne.jp

駐車場もございます。お問い合わせくださいませ。

| cafe Jantiqueって? | 16:27 | comments(0) | - |
Posted by : JAY