距離
2008.09.30 Tuesday
「車の免許を取って
君との距離が近くなった」
ずいぶん昔に車の免許を取った。
自転車から自動車へのランクアップ。
うれしかったなぁ。
“これでどこまでも楽々と行ける”
あんなに遠かった君の家も
すぐに迎えにいける。
君との距離が縮まった。
だから、二人はもう大丈夫。
そんな風に思ってた、確か。
でも、
本当はそんなの関係なかった。
車という便利なものを手に入れて
自転車に乗ってた頃とは生活が変わってしまい
縮まるだろうと思ってた君との距離は
どんどん離れていった。
昔々の思い出だ。
今ごろになって、ようやく少しずつわかってきた。
大事なのは、距離じゃなかった。
便利さでもなかった。
“存在”だ。存在に対する“想い”だ。
君がそこにいる。
僕がここにいる。
君らがいる場所がここにある。
君がどこに行こうとも
存在はなくならない。
常に誰かの記憶に君がいるはずだ。
そして、君が遠いところにいようとも
君の居場所はここにある。
そのためにジャンティークがある。
世の中は移りゆく。
人の生活もそれとともに必ず変わる。
だけど君の存在は変わらない。
実像の距離に惑わされることなく、
新しい“想いの距離”を探そう。