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街のコーヒー屋、街の憩場、街の情報交換所として
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スペシャルティコーヒーをもっと美味しくもっと手軽に!
  

      
       
 
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 Supply them coffee and love
2022.03.12 Saturday

テーブルに着く。

コーヒーを飲む。

見つめる。

微笑む。

 

とてつもない幸福感は、そんな簡単な事で手に入れられるのに。

 

 

そして人は、そんな簡単な事を、辛い時にしか思い出せない。

| JAY BLOG | 18:01 | comments(0) | - |
Posted by : JAY
 Condolencias
2021.07.21 Wednesday

Jantiqueを起業していつの間にかずいぶんと長い年月が経った。

ありがたいことに今もなんとか店を続けられているが、当然ではあるがこれまで何となく時間が過ぎ去っていったわけではない。

本当に数え切れないほどの人に出会い、いろんな出来事があった。

「この人がいたから」「こんなチャンスがあったから」と一言や一つの出来事だけではなく、

多くの礎や関わり、時間の経過が複雑に絡み合って現在のJantiqueが表現できている。

 

 

Jantiqueの店内では大抵ラテンの曲が流れている。

なぜラテンか、という理由は先に書いたようにいくつか拘りがあるのだがここではそれが本旨ではないので割愛。

とりあえず、それら理由の中の一つが、アストル・ピアソラの楽曲を演奏する「モダンタンゴ五重奏団」の方々との出会いだった。

 

10年以上前になるが、彼らにとって初の萩公演をお手伝いさせて頂いたことがきっかけで、

古典的タンゴを一歩進め、ピアソラが作り上げた「モダンタンゴ」というジャンルの楽曲を知った。

 

それ以来ピアソラの曲に惹かれ、モダンタンゴ五重奏団の方々が萩で公演をされる時にはできる限り関わらせてもらった。

広島を拠点とする彼らの地元ライブにも幾度か足を運んだ。

 

そう度々と開催されるわけではない彼らの公演は、不思議と私の様々な岐路にタイミングよく現れ、その度に心に残るものになった。

 

しかし、十余年の時間はやはりいろんな変化をもたらす。

 

別れのお知らせ。それは突然やってくる。

 

楽団を底から支えるコントラバスの重低音。

ジョークと本気の境が分からなくなるほど饒舌で常に場を和ますムードメーカー。

 

楽団は個々が強烈な色を持って、それらが調和していくから面白い。

彼がいることで明らかにその楽団のカラーは特異なものになっていたと思う。

 

五重奏団はこれからも続いていってほしいと切に願う。

が、本当に本当に残念だがこれまでの五重奏団は一区切りとなったようだ。

徳さん、ありがとうございました。

Jantiqueにはしっかりとあなたの演奏が刻まれています。

| JAY BLOG | 23:37 | comments(0) | - |
Posted by : JAY
 研磨
2021.06.12 Saturday

私が大切にしている宝物は、幸いに時が経っても朽ちもしないし色褪せもしない。

とても大切なものだからこそそれは宝物であり、それ故にずっと磨き続け、それ故にその光沢は曇らないからだ。

 

 

その昔船乗りだった頃、先輩乗組員が燃料噴射弁のすり合わせという作業をしていた。

それは硬い金属でできているのだが、延々と何日も時間と手間をかけ、弁と台座にあたる部分をただただ手作業でカチカチと擦り合わせ、(新米だった私の目にはわからなかったが)少々燃料の噴霧状態に難があった弁が見事に綺麗な噴霧の状態の弁に仕上げられていった。

途中何度も仕事の手伝いをさせてもらい、金属のあたりの部分をチェックしてみたのだがどう触ってもどう凝視してもピカピカに見える。

でもその先輩職人には、顕微鏡でみなければわからないほどのほんの微かなキズさえも見えていたようだった。

完成したそれは本当に滑らかで、逆に機械ではここまでは仕上げられないだろうと想像がついた。

 

ただひたすらに地道にすり合わせ、磨き上げ、光輝くものに仕上げていく。

職人の凄みを初めて目の当たりにした。

 

結局私は職人になれぬまま船を降りてしまったが、先輩の技は忘れられない。

相変わらず半人前で研磨作業は粗いものだと自認しつつも

せめて大切なものはずっと輝き続けるよう磨いていたいと思う。

宝物を光らせる方法やそれが置かれている環境は時間と共に変わっていくけれど、私なりに磨く方法を見つけていく。

 

 

今日は、ジャンティークにとっても私にとっても大事な日なので久しぶりに綴ってみた。

| JAY BLOG | 02:05 | comments(0) | - |
Posted by : JAY
 自分だけの
2017.06.14 Wednesday

きっとこの世には「自分だけの」なんて存在しない。

「自分だけの」と思い込んでるものは沢山あるけれど。

 

今大切にしているものも、この先手元にあるかわからない。

多分それは回り回って、「今」手元に来てくれてるだけだから、

いつかは誰かのところへ移って行くのか、誰の手も届かないところへ行ってしまうのか。

どちらにしてもそれは「自分だけの」じゃない。

それは自分で生み出したものだとしてもきっと同じ。

生まれた瞬間から「自分だけの」じゃなくなる。

 

大切にしたい宝物は

少しでも長く自分の側に置いておきたいから

精一杯大事にして、できる限り居心地をよくしてあげよう。

宝物が何を必要としているのか考えよう。

 

多分それが、ほんの少しでも長く自分の側に置いておく最善の方法。

 

 

| JAY BLOG | 00:41 | comments(0) | - |
Posted by : JAY
 知る
2017.05.29 Monday

「知る」ことの魔力。

 

昨日まで知らなかった事。

それを知ってしまった事で次が気になる。より深く知りたくなる。

 

新たに「知る」事は新たな感情を呼び起こす。

知りたくなかった事もある。目を覆いたくなることも、恐る恐る指の隙間から見てしまうこともある。

そして時には後悔し、落ち込む。

しかし新しい感情が新たな活力に繋がることもある。期待は高まる。単純に楽しくなる。

 

そんな事が起こるから結局「知る」ことをやめられない。まさに魔力のようだ。

 

そんな魔力を忘れたり避けたりすると人は前へ進まなくなる。

体を走る電気が消える。

 

とりあえず僕は今はまだその魔力に取り憑かれている。

 

AIがその魔力を学ぶとどんなことが起きるんだろう。

どんな世界になるんだろう。知りたいような知りたくないような。

 

| JAY BLOG | 17:57 | comments(0) | - |
Posted by : JAY
 彷徨
2017.03.24 Friday

“あぁ海に出たい。海岸で海風に抱かれたい。”

と、閉じ込められた場所から出られない人は憧れる。

が、海の側で暮らす人は解放されてるのだろうか。

海に出た人は晴れやかなのだろうか。

 

“あぁ空を飛びたい。高いところから遠くを見渡したい。”

と、俯いてばかりの人は時折眩しそうに空を見上げる。

が、飛行機に乗ってる人たちに不安はないのだろうか。

高いところから見る景色は現実を投射してるのだろうか。

 

愛溢れる家庭に幸せが詰まってるはずだったのに、自由を奪われたように感じたり、

気ままな生活を過ごしてたはずなのに、突然孤独と不安に襲われる。

 

生き方の種類が増えすぎて、自分にとってどれが幸せな状態なのか分かりづらい時代になってきた。

夢が沢山あるように見えて、実はどれを取っても現実ばかりが押し寄せてくる感覚。

全くもって、楽なようでしんどい時代だ。

自分の好きな道を選べ、なんて言われるけれど

もう選ぶことが面倒臭くストレスを感じる。

海でも部屋でも空でも地面でも

もうなんでもいいや、なんて思う人もそりゃ増える。

生き方のガイドラインも無くなったので彷徨う人も増えてくる。
 

僕のカフェに来る人達も大なり小なり彷徨ってる。

自信に満ちた話をする人も長い時間会話をしているとその彷徨ってる部分が見え隠れする。

 

僕の場合も完全に迷宮にはまったような生活を続けているが、

出口は見えないまでも、

日々の些細な彷徨を感じる時には、上を見上げて原点を思い出すようにしている。

そして、あれこれ考えずに思いついた事を行動に起こす。

昔はもうちょっと慎重に考えて選ぶべき道を決めていたけど、

今は選択肢が多すぎて、答えも多すぎて気持ちが悪くなるくらいだから

意識的に行動を早くしている。

 

そして、その後ふと考える。

こんな時あの人はどうしてるんだろう。

今のこの時代にあの人はどんな選択をし、どんな生き方をしてるんだろう。

もう知る由も無いけど、僕が尊敬するあの人は僕より充実した生活を送っていてほしいと願っている。

 

 

| JAY BLOG | 01:14 | comments(2) | - |
Posted by : JAY
 ヌートリア
2017.02.02 Thursday

ヌートリアを見た。

はい、これ→Wikipedia

たぶんこれ。

 

少し前の話だが、仕事帰りの深夜、街中の自販機の灯りの足元にデンと座っていた。

たぬき?イタチ?てん?フェレット?

いや、どれとも違う。

田舎ではいろんな生き物に出会うことがあるが、見たことのない生き物。

でも、なぜか知らないものではない気がした。

ーーそうだ、カピバラだ。

そして、前職で見た、港に生きる巨大なネズミ、だ。

しかし、似ているが微妙に違う。かすかな記憶を頼りにググる。

 

外来種、ヌートリア。

ねずみの仲間、ヌートリア。

 

かわいいのか、気持ち悪いのか。

怖いのか、優しいのか。

敵か味方か。

彼らがもっともっと増殖したら、この街の様子は変わるのか。

 

時代の進化とともに、外来種たちが日本にやってくるようになった。

外国で生まれた彼らの活動が我々の生活にも影響してくる。

 

あの外来種は敵か味方か。

吠えるのか、噛み付くのか。

まったく、未知なる生き物との距離感を掴むには時間がかかるものだ。

共生か駆除か、どちらにしても「このまま」はなさそうだ。

 

| JAY BLOG | 19:51 | comments(2) | - |
Posted by : JAY
 ドラえもん
2016.12.21 Wednesday

夢の道具を次々繰り出すドラえもん。

その発想に度肝を抜かれ、ワクワクし、

その世界観には生きてる間は追いつけないものだと思っていた。

が、最近は、ドラえもんが描く世界にどれだけ近づいたか検証する番組、動画を見るまでになってきた。

 

実際最近のテクノロジーは凄まじく進歩を続け、

もはや我々凡人からすると半分はドラえもんの世界に入ってるような気もする。

 

そして、近い将来ドラえもんの道具の多くが現実のものになり、

さらには、それをも凌駕する世界になっていくんだろう。

いや、きっとなる。

 

ふと現実の世界に目をやると、

すでに現代のIT技術の進化に多くの人が置いていかれている。

インターネットを駆使しているつもりでも、

猛烈な勢いで新しい物が生まれているその世界にいつのまにか踊らされているようだ。

現代は人類史上にないほどに、劇的に変化している。きっとオーバーではないと思う。

人々の想像よりもどんどんと先へ行っている。

 

ここ数年僕は戸惑っていた。

この進化に得体の知れぬ不安感があった。

その不安感の正体がようやく(今さらながら)見えてきた。

おそらくそれは、自分が信じてきた道徳観と変わりゆく環境とのズレ。

近い将来きっと僕は"旧タイプ”となる。

いや既になっているのだろう。

 

ドラえもんが見せてくれていた夢の世界はとても楽しそうだった。

今、似たような道具が続々と現れているのになぜかどこかに不安感を併せ持っている。

その違いは何だろうと考えた。

それはきっと未来から来たドラえもん自身の道徳観が現代の我々に近いからじゃないか。

彼はのび太くんに沢山の事を教えてくれる。

その感性はやはり現代のものだ。

 

でも、現実の世界は、テクノロジー、インターネット網の進化とともに確実に道徳観が変化していく。

いや変化しなければ、技術進化はなし得ないのかもしれない。

そしてその変化はおそらく生易しい変移ではないかもしれない。

“旧タイプ”の僕は、技術の進化より道徳観の変化に戸惑っているのだろう。

既にその道徳観の変移に追随いる人も中にはいるようだが、

やはり“大人”と言われる世代の大半はその変化になかなかついていけそうにない。

結果彼らは極端な保守になる。

でもきっと、時代は過去にないスピードで変わっていく。もう決して止められない。

その後をどうするか。

目を背けてはいられなくなるんだろう。

 

| JAY BLOG | 01:25 | comments(0) | - |
Posted by : JAY
 忘年
2016.11.28 Monday

強い言葉で人をやり込める技法に長けている人がいる。

言葉巧みに煙に巻く事に長けている人がいる。

真実を隠し通しながら着地点を模索出来る人がいる。

言いたい事を上手く伝えられずに結局黙り込む人がいる。

どうせわかってもらえないから、と引きこもる人がいる。

感情を抑えきれずに自分を見失っていく人がいる。

生きる事はサバイバルゲームだと考える人と協調の時代だという人。


信念が強いと議論が過熱しケンカ腰になるが、付和雷同だと味気ない結果を招く。


多種多様な人が日々刻々と立ち寄るこの仕事場で、

私は正解のない回答を常に迫られている。

結構タフなこの仕事場は、こんな意外なやりがいもある。

そして、自分をしっかり持っていると言われながら実は、そんなみんなの内面に傾倒していく。


だから、だから、必ず訪れるみんなとの“別れ”は辛く、重く、堪え難い。
黄昏てゆくこの季節は、次々と訪れる別れの痛手の回復を遅らせる。

年末には、忘年会でパーっとしよう。来年に向けて。
| JAY BLOG | 16:30 | comments(0) | - |
Posted by : JAY
 走る光景
2016.11.18 Friday

窓から見える、赤茶けた落ち葉が路上を走り抜けていく様は何とも寂しげに映りますが、

ランドセルを背負った子ども達が何やら歓声をあげながら走り出す光景は

何と楽しげに映る事でしょう。

 

でも、よく見ると子どもの一人は大きな荷物を沢山抱えて

ちょっと辛そうにも見えます。

そして、落ち葉もまたよく見ると

時折くるくると舞ってみたりして、どこかダンスを踊ってるようにもみえます。

 

私も窓から見るだけでなく、表に足を踏み出して

外の空気をしっかり吸ってからあらためて彼らを眺めると

きっと違う感情が湧くのでしょう。

 

今日、また一つお別れをしなければなりませんでした。

その人とこの光景を眺める事ができたなら

きっとまた別の会話になるのでしょう。

 

一人で見る景色から湧く感情は、次第に固まったものになっていきがちです。

いろんな人と会話をしながら見る景色の創造性は、きっと豊かになる気がします。

 

時折煩わしくなる時もあるけれど、

やっぱり誰かと見ていたい、そんな事を考える秋の日を過ごしました。

 

ありがとう。安らかに。

 

 

 

| JAY BLOG | 21:21 | comments(0) | - |
Posted by : JAY